気管支鏡生検時の改良型生検用シースカテーテルの有用性

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概要

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以前, 肺末梢病変に対して, 擦過器をガイドに用いる方法で生検鉗子による生検を行い得る器具として, 生検用シースカテーテルを考案したが, 使用しづらい問題点が生じ, 今回改良を加え, より使用しやすくした。今回改良した生検用シースカテーテルは, 一方にゴム状の蓋をつけ, その中心にスリットを加え, 鉗子は入れられるが, 薬液等は逆流してこないように工夫を加えた。また, 蓋のすぐ脇に, 側孔をもうけ, そこから20cmのチューブを出し, 三方活栓を取り付け, そこより容易に薬液が注入できるようにした。気管支鏡に挿入した段階で長ければ容易に裁断し, 大多数の気管支鏡に適合できるようにした。著者らは, 改良型生検用シースカテーテルを用いてすでに42症例に対し, 気管支鏡生検を施行したが, いずれも問題点は発生せず, 従来の生検用シースカテーテルと比較して, 使用の際に不都合を生じず, 従来通りの生検操作が可能であった。
日本呼吸器内視鏡学会の論文
2000-05-25

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