「「e-Japan戦略」の実現に向けた政府の取り組みについて」

概要

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世界規模で起きそいるIT革命は, 我が国の産業・社会構造に大きな変革を迫っています.この変革を好機と捉え, 国民すべてがIT革命の恩恵を享受できるIT社会を形成することが必要です.政府は, 5年以内に世界最先端のIT国家となることを目指した「e-Japan戦略」を決定し, 具体的な施策を定めた「e-Japan重点計画」に掲げる諸施策を積極的に実施しています.小泉内閣になって具体的な成果が着々と出てきましたが, たとえば, ADSLは, 世界で最も高品質で低価格が実現されましたし, 昨年12月には, 電子カルテやレセプト電算処理システムの普及目標を定めた医療のグランドデザインが策定されました.また, この3月には, 公立学校のインターネット接続率が100%になる予定です.しかしながら, その一方で, インターネットの人口普及率は世界第14位に甘んじており, いまだに我が国の持つポテンシャルを十分に発揮できているとはいえない状況です.この場では, 政府のIT政策についてご理解いただき, 今後我が国のポテンシャルが十分に発揮されるためにはどういう課題を解決しなければならないのか, 改めて皆さんと一緒に考えていきたいと思います.
一般社団法人情報処理学会の論文
2002-02-05