エンドウ葉肉細胞プロトプラストのクローバ黄斑モザイクウイルス感染系の改良
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概要
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エンドウ(Pisum sativum L. cv. Alaska)の葉肉細胞由来プロトプラストの分離について, 一段法と改良二段法を比較した結果, 同程度の収量(葉組織生重1g当り1〜1.5×10^7のプロトプラスト数)が得られた。分離に要する時間はPectolyase Y23を処理液に含めることによって通常法による2時間から35分まで短縮された。0.24Mりん酸緩衝液(K_2HPO_4-KH_2PO_4)pH6.3を接種に用いて, クローバ黄斑モザイクウィルス(CYMV)濃度を3μg/mlとし, poly-L-ornithineの存在下(1.0〜1.4μg/mlで最高感染率57%が得られた。CYMV-RNAのプロトプラスト中における複製はノーザンブロット法によって確認された。ゲノムRNAの生成は接種12時間後に見いだされた。po1yethylene glycolを用いたCYMV-RNA接種法では生存したプロトプラストの約35%が感染した。
- 日本植物病理学会の論文
- 1988-04-25
著者
-
比留木 忠治
アルバータ大・バイオテクセンター
-
BAINS Piara
Department of Plant Science, University of Alberta
-
PAPPU Hanumantha
Department of Plant Science, University of Alberta
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比留木 忠治
Department of Plant Science, University of Alberta
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Bains Piara
Department Of Plant Science University Of Alberta
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Pappu Hanumantha
Department Of Plant Science University Of Alberta
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