葉さび病菌を接種したポプラの葉に含まれる糖類の経時変化
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概要
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葉さび病菌(Melampsora larici-populina Kleb.)を接種したポプラの葉に含まれる糖類の変化について経時的に調べた。感染にともなって, 葉に含まれる糖類の全含有量は, 増加の傾向を示す。また, 罹病葉では, 感染による著しい変化として, arabitolの出現が認められたが, 本菌に多量のarabitolが存在する事実から, 罹病組織中に蔓延している菌糸の影響によって生じたものと考えられる。感染にともなう変化で, 最も興味ある関係は, sucroseと未知物質において認められた。すなわち, 感染初期に, sucroseの減少と未知物質の増加とが, 時を同じくして現われた。
- 日本植物病理学会の論文
- 1975-10-25
著者
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