いもち属菌の子のう殻形成に及ぼす温度, 光, 栄養条件の影響
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概要
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アメリカ産メヒシバいもち菌と本邦産オヒシバいもち菌およびウィーピングラブグラスいもち菌とを用い, 子のう殻形成に及ぼす温度, 光, 栄養条件について検討した。子のう殻形成の最適温度は, メヒシバいもち菌では約20℃, オヒシバいもち菌では約22-25℃であった。オヒシバいもち菌では暗黒条件下でも時に少数の子のう殻を形成することがあるが, むらなく多数の子のう殻を形成させるには光の照射が必要であった。光強度は相当低くても充分であり, 波長域は500nm以下が最も有効であった。オートミール培地やジャガイモ煎汁寒天培地上でも多数の子のう殻が形成された。亜鉛,メチオニンおよび各種植物の修正 Sachs 培地への添加は, メヒシバいもち菌の子のう殼形成を増加せしめた。
- 日本植物病理学会の論文
- 1976-12-25
著者
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