社会科学部門における研究・調査とドクメンテーション
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概要
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社会科学部門におけるドクメソテーション活動には,社会科学独自の研究・調査の本質と関連した種々の問題点がある。研究的な観点からみれば,社会科学における研究・調査ドクメンテーションは,それぞれ図書館(資料)を底辺とする一つの段階的過程を重複して個別に構成している。それらはそれぞれ異なった性格・目的をもち別個の領域で活動するものと考えられる。しかし,調査が研究的価値の面から批判を受けているように,ドクメンテーションも,研究的な立場からみると批判や制約を受けがちである。社会科学における研究とは,研究者個人の独創性を伴なった理論体系の形成を意味するが,このような研究を援助する立場にあるドクメンテーションは,この研究からいろいろな面で制約をうけ,これに応えられないと批判される。社会科学ドクメンテーションにおける主体性の確立,運営・技術上の客観性の保持,ドクメンタリストの問題などは,いずれも社会科学 におるけ研究・調査の本質の究明なくしては解決しえない問題点である。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 1968-12-15