化合物検索システム
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概要
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いよいよCASの登録ファイルのオンライン化学物質検索(S^3)の実験が始まることになり,日本も協力することになった。S^3には種々の問題,たとえばノイズのこと,化学物質表現法と構造式表現法の混同による混乱等の問題があるが,かならずしも明確に意識されていないので注意が必要である。CASのS^3は従来の索引ファイル方式は採用せず,専用コンピューターを駆使するS^3機械という新方式によったので,見通しがたてられるようになった。結果を小出しにできるので見かけの応答時間は20秒たらずであり,検索自体も500万のファイルなら5分もかからないと予想される。日本の利用者もCASのS^3システムを使いやすい形にして活用できるよう,意見を出して行くべきと思われる。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 1980-06-01