GNU形式コマンドプログラムへのメタプログラミングを用いたAOPの適用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
プログラムに散在する特定の関心に関連する断片を集約するプログラミング手法であるAOP(Aspect-Oriented Programming)が注目されている.本研究では,その有効な適用法と言語サポートを開拓することを目的として,AOPを適用してGNU形式のコマンドラインスイッチを持つ簡易版のlsプログラムを作成してみた.広範な可能性を視野に含めるために,手法としてはメタプログラミングを用い,結節点を単純な元プログラムの文等を単位に識別語句で指定し,追加機能は個々の関心についてそれらの結節点を対象とする編集操作のプログラムとして記述した.また,コマンドラインスイッチについては専用ウィーバを作成し,スイッチの追加やそれによるデフォルト動作の変更を対応する追加機能のプログラム中にパラメトリックに記述できるようにした.これらの試みは,いずれもAOPの有効性を支持した.本発表では,この事例をもとに有効な結節点の設定方法と再利用性の高いウィーバの設計方法,ならびにそれらを支援するための言語サポートについて議論する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-09-15
著者
関連論文
- GNU形式コマンドプログラムへのメタプログラミングを用いたAOPの適用
- スタックフレーム外オブジェクトの直接参照
- 大域情報を用いた動的スコープの実装
- HAVi
- Jini
- C言語に対するブロックオブジェクト機構の拡張