話題の階層構成に基づく関連談話の抽出
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概要
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関連文書の比較作業を支援するには, 類似の話題を扱った関連箇所を対比して提示することが有効と考えられる.また, 関連箇所が, 関連文書中でどのように分布しているかを図示することは, 関連文書の対応関係を総合的に理解する助けとなろう.本稿では, このような考えから, 文書間をまたがる関連箇所を自動的に抽出する新しい手法を提案する.提案手法は, 文書対に共通する話題を検出し, それぞれの話題に対して関連箇所の対を抽出する手法である.この際に, 語彙的結束性に基づき認定した話題階層を利用して, 様々な粒度の話題間の関連度を求め, 比較していることに特徴がある.国会における代表質問と答弁を対象に行った実験では, 抽出された関連箇所の組の約8割が正しく同一の話題に対応し, また, 新聞に要旨として掲載された内容の約6割は, 抽出された関連箇所の対から読み取れることが分かった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-09-15