誤り訂正符号を用いたハッシュ関数の構成法
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概要
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ハッシュ関数の構成法には SHA, SHA-1, MD4, MD5などの特定のハッシュ関数のアルゴリズムによらず, 一般的なDES, FEAL, MISTYなどのブロック暗号を用いてハッシュ関数を構成するDavies-Meyerの方法がある.しかし一般の64ビットブロック暗号をそのまま用いるとバースデーアタックにより平均2^32の試行でコリジョンが生じてしまい, これは今日では安全性が高いとはいえない.Knudsen and Preneelは誤り訂正符号を用いて攻撃の耐性を強化した方式を発表した.この論文では彼らの方法を改良し, 2元の符号を用いてより単純な構成でより効果的にハッシュ関数を実現できることを示す.また, 畳み込み符号を用いるとブロック符号に比べて1/N(Nは畳み込み符号の拘束長の段数)の数のDavies-Meyerの関数で構成でき装置の規模を小さくできることを示す.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2000-09-15
著者
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