3次元探索空間を用いるインタラクティブな画像検索システムとその検索特性(<特集>グラフィクスと画像コンテンツ生成の新展開)
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概要
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本論文では, 画像検索においてインタラクションと可視化技法を使用して, ユーザフレンドリーな検索を実現するためのモデルを提案する.そのモデルは, 3次元空間において検索キー画像を中心にして検索結果画像群を画像特徴に基づいて配置表示し, インタラクティブな検索を行いながら検索された画像群を再配置表示し, 検索者は配置表示された画像の中から自分の検索意図にあった画像を次の検索キー画像として選択して, 次々と検索を進めるものである.このモデルに基づく画像検索システムを実装し, その有効性を検証するために検索実験を行い, 精度評価を行ったので報告する.提案するモデルでは, インタラクションの過程でつねに検索キー画像を3次元空間の中心に配置し, そのまわりに検索結果画像群を画像特徴の類似度順に配置表示している.本モデルでは3次元画像空間はインタラクションのたびにその中の画像配置を変える.これは, あたかも万華鏡を見ながら画像を検索するのに似ている.このことから本モデルを3次元万華鏡モデルと呼ぶ.検索精度評価の結果, 3次元万華鏡モデルは画像検索のために有効なことが明らかになった.また, 今後, どのような観点から本モデルのようなインタラクティブな検索モデルを評価してゆけばよいのかも明らかになった.
- 2000-03-15
著者
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