つづけ字を可能とする毛筆体文字生成システム
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概要
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本論文では,ワードプロセッサ等のOA機器に個性的で美しい日本語出力を実現することを目的とした,毛筆体文字の計算機による生成方式について論じる.毛筆体文字は,ストロークごとに生成する.各ストロークは骨格線上の3〜7点のx,y座標と太さ情報をパラメータとし,それらを3次スプライン補間し輪郭情報を得る.ストロークの起筆・収筆部は,12角形の筆触形をあてはめることにより筆らしさを表現する.文字をストローク単位に生成しているため,文字の変形が可能であり,ひらがなに対してつづけ字を実現している.また,各ストロークのパラメータを半自動的に抽出し文字データを容易に作成できるエディタ,外字を簡単に作成できるエディタも同時に実現した.JIS第1水準の漢字およびひらがな,片仮名計3148字の行書体文字を作成し,実用レベルの出力品質が得られていることを確認した.データ量は,平均的な11画の漢字について約150バイト,作成した3148文字に対し432kバイトであり,実用上妥当な量である.
- 1988-01-15
著者
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鈴木 隆子
松下電送(株)技術本部iwp事業開発部
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戸倉 毅
松下電器産業(株)技術本部情報システム研究所
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高倉 穂
松下電器産業
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中村 浩子
松下電器産業(株)技術本部情報システム研究所
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牧野 優子
松下電器産業(株)技術本部情報システム研究所
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高倉 穂
松下電器産業(株)技術本部情報システム研究所
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