CAD対話インタフェースのためのソリッドモデル隠面処理法
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概要
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CSGモデルの入力時に,形状把握の補助,モデル指示の補助手段として機能する,モデル表示法について述べ,実験例を示した.本方法では,拡張デプスバッファ(Extended Depth Buffer : EDB)と呼ぶバッファを用いる.通常の隠面除去で用いられるデプスバッファ(DB)は,プリミティブ間の相貫線の計算が必要なく,しかも和演算によるプリミティブの追加に対しては,画面が逐次変化する,という特徴がある.しかし,差・積演算時に必要な,隠面再生能力はなかった.それに対し,EDBは,従来のDBに,各画素の視線とモデル形状の交差状態を示す情報を付加することにより,(1)あらゆる演算によるモデル変更に対して,表示内容が逐次変化,(2)画面からモデルへのアクセス,(3)切断・透過等の表示効果,を可能としたものである.EDBを用いることにより,設計者は,入力の各段階でモデルの状態を容易に把握でき,また,画面上でモデルを指示して既存のデータを獲得し,それを用いた非数値的な入力が可能となる.CSGモデル入力時の,対話性を向上させることができる.実験ではテストプログラムを作成し,簡単なモデルの入力を行った.その結果,処理時間の点では問題があったものの,上述の機能が確認された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1987-02-15
著者
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川島 泰正
(株)日立製作所日立研究所
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太田 吉美
日立 日立研
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太田 吉美
(株)日立製作所日立研究所
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徳増 真司
(株)日立製作所日立研究所
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川島 泰正
日立製作所日立研究所
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太田 吉美
(株)日立製作所日立工場cals/caeタスク
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