領域分割を用いた2次元光線交差問題の解法
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概要
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3次元物体の画像表示法として,反射,屈折まで考慮して非常にリアルな画像を得ることができる光線追跡法(ray tracing method)がよく知られている.この手法の欠点の計算は,光線と物体との交点の計算を数多く行わなければならないため,計算時間がかかることである.本論文では前処理によって空間をいくつかの領域に分割することにより,この計算を高速化することを考えた.対象としたのは,平面上に辺が平行となるように長方形が配置されている場合である.前処理による分割のねらいは,領域の境界線上に長方形を整列させることである.そして,光線と長方形との交点を二分探索によって求めることにより,近似的に光線の通る道筋にある物体だけを調べるようにした.計算機実験を行った結果,実験に用いたデータではほぼ長方形数の平方根に比例する計算時間で交点計算を行うことができ,この方法が有効であることが確かめられた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1987-01-15
著者
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