反復改良による情報システム構築用コマンドツール
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
研究用の情報システムを自ら構築しようとする研究者が増えつつある.しかし,計算機や情報処理を専門としない一般の研究者が,情報検索システムやデータベース管理システムを使いこなすことは容易ではない.そこで,このような利用者による情報システムの構築を支援するために,汎用の情報検索システムORIONを核としたコマンドツールORCOMを作成した.その設計に際しては,動作可能な原型を早期に実現し,動作を確認しながら改良を繰り返して完成させるという方法が採れるよう,初期構築と反復改良の行いやすさを重視した.具体的には,利用者からみた処理の単位に対応したコマンドを用意し,データ定義やユティリティジョブの自動生成,会話型のデータ格納・更新プログラムの作成等を行った.ORCOMは,北海道大学大型計算機センターで,研究者による研究用情報システムの構築に広く利用され,反復改良という方法の有効性を実証している。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-06-15
著者
-
持田 明野
北海道大学工学部
-
持田 明野
北海道大学大型計算機センター
-
天野 要
北海道大学大型計算機センター:(現)愛媛大学工学部応用数学教室
-
貝田 辰雄
北海道大学大型計算機センター
-
天野 要
北海道大学大型計算機センター
関連論文
- 三次元任意形状系における放射伝熱解析への四面体要素の適用
- 三次元非灰色放射伝熱解析の並列化
- 反復改良による情報システム構築用コマンドツール
- NCHAR(314) (タスクフォース奮闘記)
- 一般研究者による学術データベース作成の支援と管理