プログラム構造の複雑さ尺度の評価と導出法の提案
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概要
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ソフトウェア・メトリックスに関する研究の一つとして, プログラム構造の複雑さに着目した幾つかの構造尺度が提案されているが, プログラム構造の一面を表すものが多く構造の複雑さを網羅していない. また, 実用大規模システムヘの適用性について十分な評価は行われていない. 本論文では, 従来の代表的な構造尺度について大規模システムの開発過程で得られた信頼性データを用いて, 構造尺度と信頼性(単位規模当りのバグ数)との関係を分析し, その結果, 実用システムの構造尺度としては必ずしも適切ではないことを示す. 次に, データ構造, データ参照, 処理, 制御構造およびプログラム・インタフェースの五つの部分構造に基づいて, 構造の複雑さを網羅的に考慮した構造尺度の導出法を提案し, これを用いて大規模システムプログラムの構造尺度を求め信頼性との関係を分析する. 分析の結果, 構造の複雑さが信頼性に与える影響度合は, 大規模システムプログラムの場合15%程度であり, 残り85%は構造の複雑さ以外の要因であることを明らかにする.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-11-15
著者
-
花田 収悦
NTT
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花田 収悦
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所処理プログラム研究室
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花田 収悦
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所
-
花田 收悦
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所ソフトウェア技術研究室
-
高橋 宗雄
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所ソフトウェア技術研究室
-
永瀬 淳夫
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所処理プログラム研究室
-
黒田 幸明
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所処理プログラム研究室
-
高橋 宗雄
電電公社横須賀電通研
-
永瀬 淳夫
電電公社横須賀電通研
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