CODASYLデータベースシステムに対する関係インタフェースシステム(LDP-V 1.5)の設計と実現
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概要
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本論文では, CODASYLデータベースシステムに対する関係インタフェース(LDP-V 1.5)の設計と実現について論じる. 関係インタフェースを考えるためには, CODASYLから関係スキーマヘの変換と, 逆に関係問合せ(QUEL問合せ)をCOBOL DMLに変換し実行させる問合せ変換とが必要になる. ここでは, 検索利用に限定して, 上記問題の解決を行った. スキーマ変換では, 互いのデータベースの内容を1対1に情報保存する変換アルゴリズムを示した. 問合せ変換では, 二つの言語の相違, データモデルとアクセス単位の相違を明らかにし, その解決手法を示した. まず, CODASYL モデルに基づいた非手続的問合せ(CODASYL問合せ)を定義し, QUELからこれへの変換を行う. 次に, 中間結果数を最少とし, アクセス実現値数をなるべく少なくするようにアクセスパスが生成され, 必要なCOBOL DMLプログラムが生成される. このなかで, アクセスパスのコスト関数も同時に示した. これらは, LDP-V 1.5として当協会のAIMとADBS上に実現されている. 実現上問題となるLDPとコンパライラとのプロセス間通信は, 計算機網JIPNETによって実現した. 本システムは, 分散型データベースシステムのCODASYLシステムの共通インタフェースになるとともに, 一般ユーザの非手続的検索インタフェース, COBOL DMLプログラム生産ツールともなる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-11-15
著者
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