医療用端末のマイクロコンピュータ・ソフトウェアシステム
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概要
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救急医療情報システムにおいては医師や看護婦などの医療従事者の協力が必要不可欠であるが, 通常のコンピュータ端末のような複雑な機械装置では敬遠されがちである. そこで著者らはデザインを工夫し外観を単純にした医療用端末を作製し, その機能を充実させるため独自の端末ソフトウェアシステムを開発した. 本端末では日常の業務は電源とキーパッドの操作だけで可能であり, またキーボードを取り付けると端末側でユーザプログラムを開発することができる. プログラミングにはインタプリタ型言語TEXTORを使用する. これは特にディスプレイやデータ通信制御に優れ, 初心者にも容易に習得できるように設計された言語である. エディタにはプログラム開発に便利な諸機能があるが, 特に一画面分のディスプレイ命令を自動生成する機能は本システム独特のものである. このソフトウェアシステムによりインタホーン同様の感覚で気軽に操作でき, しかも各種の情報サービス業務に広く応用できる強力な端末装置を実現することができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1981-07-15