スケルトンの作成を容易化した多機種向きコード生成部を持つコンパイラ
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概要
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多機種計算機向きの目的プログラムを生成するコンパイラを作成する方法については, 二, 三の提案が発表されている. しかし, これらの提案においては, コンパイラのコード生成部において必要な, 対象計算機のハードウェア記述をレジスタ類と命令セットの定義程度のみに限定しているため, この方法によって生成される目的プログラムは性能の点で実用的なものとはいえない. この問題に対処するため, ここで提案するシステムでは通常の個別作成コンパイラの作成方法と同様, 中間言語命令に対応する機械語命令列(スケルトン)の定義を行うこととする一方, スケルトン記述とそのデバッグが容易となるよう, またレジスタ割当て・管理ルーチンの定義が不要となるようスケルトン記述言語を設計した. 本システムにより, 実用的コンパイラ(アセンブラ記述に比べて1.5倍のメモリ量)の作成は約1,800枚のカードで行うことができ, 個々にコンパイラを作成する場合と比べて, 機種依存のコード生成部作成の生産性を2倍とすることができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1981-07-15
著者
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