ソフトウェアの移換性から見たFORTRANとCOBOLの比較
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概要
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異なる計算機システム間で容易に移し換えられ, さらに移し換え先のいずれの計算機システムにおいても能率良く動作するソフトウェアを作成できれば, ソフトウェアの開発・利用の両面から有意義である. そのためには適切な記述言語を選択し, 注意深くソフトウェアを記述する必要がある. ところがどのような記述言語を選べば, ソフトウェアの移換性(移し換えやすさ)を高めるために適当であるかという観点からの研究はなされていない. ここでは主として文字や文字列を処理の対象とするある種のシステムプログラムを記述する際の言語選択の問題を, ソフトウェアの移換性という観点から, 次の4項目について比較・検討を行う. (1)同一手続きを記述するために必要なソースプログラム行数 (2)目的プログラムの実行効率 (3)目的プログラムの大きさ (4)移し換えに伴うソースプログラム変更行数 その結果として, 純粋な数値計算を除けば, COBOLで記述した方が実行速度は速く, 目的プログラムの大きさは小さいこと, 他方FORTRANで記述すると移し換えに際して必要なソースプログラムの修正はCOBOLに比べてはるかに少ないことなどを明らかにしている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1981-01-15
著者
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