情報工学科におけるプログラミング実習の一例
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概要
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本報告では情報工学科において専門教育として行われているプログラミング実習について述べている. 実習は半年を1学期として2学期, 1年間で行われる. ただし, 1学期はさらにハードウェア実習と半期ずつに分割される. 第1学期は, アセンブリ言語とPL/Iを対象とし, 各受講者は最初に, 各言語で, 各人1題ずつ基礎課題を解く. ついで3〜5人のグループでアセンブラおよびPL/Iを結合して使用する課題を解かなければならない. 例えば多重精度演算でアルゴリズムをPL/I, 演算をアセンブラで記述する. 第2学期では, システム・プログラムの構造的理解を目的として, グループ単位で言語プロセッサまたはモニタ・プログラムを作成する. 言語プロセッサ・コースはPL/Iでリカーシブ・ディセント法を使用して, パスカル風ミニ言語KPLの処理系を作成する. 翻訳された目的コード・プログラムは仮想スタック機械によって実行される. モニタ・コースでは仮想ミニ・コンピュータ上で動作する単一ジョブ・ストリームのモニタ・プログラムを作成する. 受講生はシミュレータによって割込み処理を含むすべてのモニタ・プログラムをPL/Iで作成する. ただし, ジョブは仮想計算磯の機械語によって与えられる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1980-03-15
著者
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渡辺 勝正
京都大学工学部情報工学科
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渡辺 正子
京都大学工学部情報工学科
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林 恒俊
京都大学工学部情報工学科:(現)神戸商科大学
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林 恒俊
京都大学工学部情報工学教室
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渡辺 勝正
京都大学工学部情報工学科:(現)福井大学工学部情報工学科
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北澤 茂良
京都大学工学部情報工学科
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島崎 真昭
京都大学工学部情報工学科
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古谷 俊二
京都大学工学部情報工学科
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