会話型ネット・シソーラス処理システムNESSY-I

概要

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会話型のネット・シソーラス処理システムNESSY-Iを開発した. 本システムは, 対象とする研究分野において使用される用語や概念を, 研究者自身の手により, ネット・シソーラスとして表現し, 表現された概念構造の論理的な矛盾の発見や修正, 新たな概念の追加などを計算機との会話を繰り返しながら行い, 扱う研究対象を適確に把握したり, 問題点の分析や抽出, さらには解決策の早期発見を短時間のうちに達成することを目的とする. ネット・シソーラスは, 二つのノード名と四種類の記号(<と>, =, <>)の一つを用いて記述した二項関係の集合として定義する. ネット・シソーラス上の一つまたは二つのノード名を指定することにより, そのノード名に関する上位語, 下位語, 関連語, 道筋の検索, ループの検索などを行う. ネット・シソーラスの生成や修正には, 会話型コマンドを利用する. 網構造は, マトリックスではなくリレーション・テーブルを用いて内部表現する. ネット・シソーラスの構造解析を行うために, リンク・ブロックを考案した. 用語を高速に処理するためには, ハッシング技法を用いる. 具体的な応用として, NESSY-Iを「地震災害とその対策」に関するネット・シソーラスの解析に適用し, NESSY-Iの有用性が実証された.
1979-05-15

会話型ネット・シソーラス処理システムNESSY-I

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