交通機関の自動料金徴収のための分散データ配置方式
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概要
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鉄道旅客輸送や有料道路交通等の交通機関の利用料金徴収を利用者のユーザID情報のみを用いて自動的に行うシステムは, 従来の, 利用者側に各種情報を携帯させる方式に比べていくつかの利点を有している. このシステムの実現を目的とした分散データ配置方式に関して論ずる. 一般に利用料金徴収の自動化のためには, 利用開始時点の情報と利用終了時点の情報とから利用区間の確定, および料金計算等を行い, その結果に応じた処理, たとえば利用者の口座からの料金差引や利用者への料金表示等を行う必要がある. 利用終了時点の処理を実用的な処理時間内に収めるためには, その処理に必要とされるデータの複製を予想される利用終了地点に分散して配置することによって処理のレスポンスタイムを一定値以内に収める方式が考えられる. この方式の現実化のためには, 様々な交通ネットワークの形態に応じた, 利用者移動に関する複雑な解析が必要となる. ここではその基礎検討のために, 単純な線形の交通ネットワークと利用者移動モデルを対象とした場合の実現方式としての分散データ配置方式を提案し, その性能とコストの評価を行った結果を示す. そして, システムの適用可能性, 課題を述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-11-15
著者
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