オブジェクト指向データベースにおけるバージョン管理モデルの設計と実装

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概要

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設計分野で必要とされる試行錯誤を支援するバージョン管理モデル(V model)の設計と実装を行った. このモデルはOODB上においてオブジェクトを対象とするバージョン管理機能を, 拡張性を考慮して後天的かつ適正な性能で提供するものであり, 管理情報の適用対象からの独立性, 機能の適用対象オブジェクトと非適用対象の混在, 複数のオブジェクト間における異なるバージョンの組合せを利用すること(what-if型の試行), クラス, インスタンスの双方をバージョン管理機能の適用対象とすること, 等を特長とする. なお性能に関しても, 機能提供の後天性や機能仕様の拡張性を特長とするDBシステムの仕様に依存しないモデルである点を考慮すると, 妥当なものが得られたと考える. 今後は, ここで提案するモデルを用いた場合のオブジェクト整合性の改良および, より下層において機能を実現することによる時間性能を重視した仕様への変換を予定している.
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-04-15

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