ビジュアルなソフトウェア要求仕様化技法
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概要
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記述者のイメージにできるだけ忠実にソフトウェア要求を仕様化することによって,要求の仕様化が容易になる.本稿では,ビジュアルなソフトウェア要求仕様化技法を提案する.本技法により,記述者はビットマップエディタなどを用いてアイコンの形状を定義でき,さらにそのアイコンの意味として具体的な名詞,名詞の型を定義できる.アイコンの形状と意味があらかじめ定まっている既存の言語を使う場合に比較して記述者のイメージがより正確に要求仕様に反映されるとともに,記述した要求の意味をより正確に読み手に伝えることができる.またアイコンの動作をシナリオとして与え,動作をアニメーションとして表示することによって,要求記述の正当性を検証できる.手法に基づいて開発したビジュアルな要求言語VRDLとその処理系について紹介する。VRDLは筆者が提案した要求フレームモデルに基づいており,その内部表現は,既開発の日本語要求言語の内部表現と同じ形式をとる.これにより,日本要求言語とビジュアルな要求言語のどちらでも要求を記述できる.このため,日本語で書きやすい要求は日本語で,図で表しやすい要求はビジュアルな言語で記述でき,仕様化を一層容易にしている.またビジュアルな要求記述に対して,既開発の要求定義環境CARDで用意している各種のツールを適用できるため,ビジュアルな要求記述の品質が向上される.
- 1995-05-15
論文 | ランダム
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