(15)MPN-PCRによるジャガイモそうか病菌Streptomyces turgidiscabiesの定量に用いる培養基
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概要
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MPN-PCRによるS.turgidiscabies(以下St)の定量に用いる培養基を前報(田中ら,2002)に引き続き検討した.培養基の寒天は一部を除きアガロースに置換した.中札内村発病土(2001年採取)の100倍希釈液1mlを18種の培地平板各5枚ずつに拡げた後,28℃で3日間培養した.各培養基に生育した微生物をそれぞれ2mlの滅菌水中にけん濁し,テンプレートを作製して,PCRを実施した.その結果,ツァペック培地を含めた3種の培養基,各5枚の平板に生育した微生物中にいずれもStの特異バンドを認めた.これら3種の培養基のうち,ツァペック培地とYMA培地はStの平板効率がほぼ同等であったが,ジャガイモそうか病菌胞子形成培地(松本,1979)平板に重層したSTR培地(Connら,1998)(賦形剤:アガロース,寒天)の平板効率は極めて小さかった.無殺菌土(芽室町湿性火山性土)にStを混和した土壌におけるツァペック培地を用いたMPN-PCRによる推定菌数は,殺菌土に同量のStを混和した土壌における希釈平板法による推定菌数に比べて少なかったが,同一オーダーであった.
- 2003-02-25
著者
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