(34)ホップとブドウ・リンゴから検出されるApscaviroidの塩基配列の比較
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概要
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ホップ矮化病検定の過程で,秋田県で栽培されているホップから,ホップ矮化ウイロイド(HSVd)が陰性にもかかわらず,α酸含有量が若干低いものが検出された.核酸を抽出し,電気泳動で調べた結果,今まで知られているHSVdやHLVdより大きい環状RNAが検出された.塩基配列を決定し,相同性を検索したところ,リンゴゆず果病の病原Apple fruit crinkle viroid(AFCVd)と94.3%,オーストラリアのブドウから分離されたAustralian grapevine viroid(AGVd)と84.9%の相同性があった.以上の結果から,本ウイロイドはAFCVd-ホップ分離株と結論した.現在,本ウイロイドをホップに戻し接種を行い,その病原性について検討している.また,伝染経路を探るため日本で栽培されているブドウからのAGVd分離を試みている.
- 2003-02-25
著者
-
門馬 孝之
キリンビール・基盤技術研究所
-
吉田 泰
弘大農生
-
佐野 輝男
弘大農生
-
山端 直樹
弘前大農生
-
石崎 恵一郎
キリンビール(株)岩手ホップ管理セ
-
門馬 孝之
キリンビール植物開発研
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荒木 浩行
岡山大資生研
-
荒木 浩行
弘大農生
-
山端 直樹
弘大農生
-
川崎 秀人
キリンビール(株)岩手ホップ管理セ
-
門馬 孝之
キリンビール (株) 基盤技術研究所
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