(2)チャの炭疸病抵抗性評価法
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概要
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Cikketitrucgyn theae-sinensisによる炭疸病はチャの重要病害の一つであり,耐病性緑茶品種の育成が必要とされている.しかしながら,チャ炭疸病抵抗性の評価は圃場における自然発生の調査が主であり,簡便な抵抗性評価法の確立が求められている.今回,チャ育種に使用できる簡便な炭疸病抵抗性評価法を検討したので報告する.C.theae-sinensis分生子懸濁液にジャガイモ-蔗糖液体培地とメチルセルロースを添加して粘度を高め,これを付着させたドライバーを用いて,充分に硬化した茶葉に付傷接種を行った.接種葉は湿室内の育苗培地に保持し,人工気象器26℃,12時間照明で2週間培養すると安定した病斑形成が観察された.本法を用いて,農林水産省登録品種,中国種およびアッサム雑種の炭疸病抵抗性を調査したところ,抵抗性の強弱を容易に判別できた.また,その結果は圃場における炭疸病自然発生の程度と類似しており,本法が炭疸病抵抗性評価法として使用できることが確認された.
- 2003-02-25
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