詰将棋専用ハードウェアの作成(ゲーム)
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概要
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将棋プログラムの棋力の向上のために,専用ハードウェアシステムの開発は必要不可欠である.本研究ではシステム開発の第1段階として,Field-Programmable Gate Array (FPGA)を使用し詰将棋の専用ハードウェアの作成を行った.FPGAはユーザ自らが回路構成を変更することのできるLSIであり,また内部に大容量のRAMを有するため,きわめて並列度の高い演算をチップ内部で実現することができる.この特長を活かし,詰将棋に適した並列・パイプラインアーキテクテャを開発した.本研究で作成したハードウェアでは,局面情報データを複数のモジュールで並列に生成し,これらのデータをパイプライン処理によって指手データヘと変換することで高速な演算を可能にした.また,指手を複数のカテゴリに分類し,これらを並列・パイプライン処理によって生成することによりさらなる高速化を実現した.本論文では,詰将棋ハードウェアにおける指手生成の手法とアーキテクチャについて述べた後,実際に問題局面を解いてハードウェアの性能について議論する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2004-03-15
著者
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