自律コンピューティングに向けたHPC向け動的負荷分散機構(動的負荷分散)
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概要
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ITインフラの拡大によるリソースの運用・管理コストの爆発的な増大に対処すべく,近年,「自律コンピューティング」が注目されている.自律コンピューティングが確立されれば,リソース最適化による効率的なセンター運用や大幅なTCO削減につながり,そのメリットは計り知れない.しかし,従来のHPC並列アプリケーションは実行時の並列度が固定されており,自律コンピューティングによるリソース最適化の恩恵にあずかることができない.そこで本研究では,利用可能なノード数に合わせて動的にプロセス数を変えつつ,負荷状況に応じて各ノードに割り当てるデータ量を調整する負荷分散機構を提案する.我々はメッセージパッシングライブラリLAM/MPIを用いて上記負荷分散機構を実装し,さらに同機構を利用するための専用APIを用意した.このAPIを用いてプログラミングすることにより,対象アプリケーションにプロセス並列度可変の動的な負荷分散機能を組み込むことができる.複数のPCクラスタを用いて評価した結果,利用可能ノード数および各ノードの性能に従って適切に負荷が分散されることを確認した.
- 2003-08-15
著者
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