情報の抽象化に基づいた広く分散した動的な情報の共有手法(<特集>データベースと感性,デザイン,バイオインフォマティクス,音楽,環境,医学,建築分野との連携)
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概要
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本稿では,広く分散した多数の情報源において頻繁に変化する情報を観測し,その最新の情報を広く分散した多数の利用者に提供するための,情報共有手法を提案する.課題は次のとおり.(a)広く分散した多数の情報源に起因する多量の更新処理.(b)広く分散した多数の利用者に起因する多量の参照処理.(c)頻繁に変化する情報に起因する高い頻度の更新処理.(d)最新情報の共有.これらの課題に対処するために,提案手法は次の特徴を持つ.「利用者は情報の詳細を段階的に参照する」という参照パターンを前提条件として,(1)自律型モジュールを分散配置し,配置した地域で観測された情報を管理させる.(2)各自律型モジュールは,観測された情報の要約を動的に生成し,これを相互に複製して,各々が保有する観測された情報への索引として用いる.これらにより,参照処理と更新処理を各自律型モジュールに分散・局所化する.複数の自律型モジュールにまたがる更新処理の頻度を削減する.この結果,規模の拡大に対しても自律型モジュールを追加することで対処できる.本稿では,提案手法の枠組と実現法を示す.また例題に照らして提案手法を評価する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-06-15
著者
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