ソフトウェア産業にもデフレがやってくる
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概要
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日本のソフトウェア産業は国際競合力があるとは言えない.プロジェクト,およびプロダクトの輸出はきわめて少なく,極端な輸入超過で,産業構造は多重の下請けからなり,要員の多くは十分なソフトウェアエンジニアリング教育を受けていない.一方,インド,中国,アイルランド,韓国などの情報後発国は,始めから輸出を指向しているので,国際的な競合を強く意識している.日本とは異なり,大学でのエンジニアリング教育を受け,十分に教育・訓練された,賃金の安いエンジニアが直接企業に入り,開発に携わっている.彼らが日本とのビジネスを拡大すれば,彼らに国内のビジネスが奪われ,日本のソフトウェア産業にもデフレがやってくるだろう.
- 2003-04-15