855. 三重県伊賀累層からの鮮新世淡水棲二枚貝 Lamprotula と Cuneopsis
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概要
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古琵琶湖層群下部の伊賀累層は, 日本の鮮新統の中で独特の淡水棲動植物化石を産出することで知られている。特に貝類は豊富で, 未記載種を含む20種以上の種からなり, 伊賀非海生動物群の主体をなしている。今回, イシガイ科のガマノセガイ属とクサビイシガイ属に属する3新種を含む6種を記載した。それらはLamprotula (Sinolamprotula) sp. A, L. (Parunio) sp. B, L. sp., Cuneopsis (Cuneopsis) gracilenta, n. sp., C. (Procuneopsis) okuyamai, n. sp., C. (Tchangsinaia) praemaxima, n. sp.である。LamprotulaとCuneopsis両属は, 現在日本には生息せず, 主に中国に分布している。また, これらは日本の鮮新統からの最初の報告である。
- 1988-04-30