633. 奈良県藤原層群産双鞭毛藻化石とアクリターカ化石
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
奈良盆地東縁部に分布する中下部中新統の藤原層群から検出された双鞭毛藻化石とアクリターカ化石14属19種(うち4新種, Diphyes latiusculus, Hystrichokolpoma elliptica, H. denticulata, Tanyosphaerdium fusiform)を記載・分類した。これらの微化石は藤原層群上部の豊田累層に多産し, その群集組成から2つに区分される。一つは豊田累層下部に認められ, 種類数・個体数ともに貧弱である。一方同累層上部では種類も多様になり, また個体数も増加する。また記載されたAreoligera senonensis, Diphyes colligerum (DEFLANDRE & COOKSON)やGonyaulacysta属, Tanyosphaeridium属, Schematophora属は, これまでヨーロッパ, 北アメリカ, オーストラリア地域の上部白亜系から古第三系に普遍的に認められており, 中新統よりの報告は, これが最初であろう。
- 日本古生物学会の論文
- 1974-06-30
著者
関連論文
- 805. Pyrophacus steinii (SCHILLER) WALL et DALE, 1971 のシストと游泳体
- 780. インドネシア中部ジャワ島ナングーラン層からの渦鞭毛藻シスト
- 730. 中部日本新潟産緑藻綱, プラシノ藻綱, アクリターチの新第三紀微化石
- 633. 奈良県藤原層群産双鞭毛藻化石とアクリターカ化石
- 675. 奄美海台からの Nummulites boninensis
- 669. 浜名湖周辺佐浜泥層より得た浮游性緑藻類クンショウモ属について