544. 西南日本秋吉産石炭紀腕足類その 3, 秋吉石灰岩層群最下部付近の火山砕屑岩より産出した Delepinea について
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概要
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山口県美祢郡美東町赤郷付近に分布する, 秋吉石灰岩層群最下部付近の, 紫赤色玄武岩質凝灰岩類の最上部付近から, それぞれ巨大型および大型Delepineaの二新種, Delepinea sayamensis, D. sinuataが発見されたので報告する。Delepinea属はヨーロッパやオーストラリアの下部石炭系からはすでに13種が報告されているが, アジアにおける産出はまだ確認されていなかった。秋吉産の二新種のうちD. sayamensisはヨーロッパのLower ViseanのD. destinezi (VAUGHAN)と非常に近縁であり, D. sinuataはオーストラリアのMiddle-Upper ViseanのD. gloucesterensis CAMPBELL and ROBERTS, D. aspinosa (DUN), およびD. cannindahensis MAXWELLと類縁関係をもつ。これら腕足類を産する火山砕屑岩類の時代はEarly-Medial Viseanと考えられ, なかでもEarly Viseanの可能性が強い。
- 日本古生物学会の論文
- 1968-12-30
著者
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