重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome, SARS)の臨床と対策
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概要
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重症急性呼吸器症候群(severe acute respiratory syndrome, SARS)は2003年初頭よりアジア地域を中心に世界的なアウトブレイクが発生した新興感染症として認知され,2003年3月にWHOより今世紀初めてglobal alert(世界的警告)が発信されるに至った疾患である。著者らはSARSの日本における流行を予見して,4月上旬よりSARS感染伝播確認地域である香港のQueen Mary Hospital(以下OMH)に出張しSARS治療の実際を視察する一方で,現在までの新興感染症にかんする報告を参考にSARSの病態,感染防御対策を検討し,早くから本学付属病院におけるSARS対策を講じてきた。6月現在,幸いに本邦におけるSARS発生は確認されていないが,この間に世界中の研究施設の精力的な検討により,SARSの実態は今までに類を見ない程に急速に判明している。今回は氾濫するSARSに関する情報を総説したい。
- 杏林医学会の論文
- 2003-06-30
著者
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神谷 茂
杏林大学医学部感染症学講座
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河合 伸
杏林大学医学部第一内科
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河合 伸
杏林大学 医学部感染症学教室
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小林 治
杏林大学医学部総合医療学教室
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神谷 茂
杏林大学 医学部感染症学
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神谷 茂
杏林大学医学部感染症微生物学
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小林 治
杏林大学医学部感染症学
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河合 伸
杏林大学医学部
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神谷 茂
杏林大学医学部
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