ハマガニChasmagnathus convexus DE HAANの後期発生について
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概要
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1.ハマガニChasmagnathus convexus de HAANのzoea幼生をBrine shrimpのNauplius幼生を餌料として,実験室で飼育し,第2幼蟹期まで変態させた。2.本種のzoea幼生は4回の脱皮の後,megalopa幼生になる。水温20〜28℃で,脱皮の最も早いもので,5日×4=20日を要した。3.本種のzoea幼生の一般的な特徴について記載し,主要な形態については相川(1933)の方法に従って分類した。4.本種のzoea幼生が4回の脱皮をくり返す過程でみられる主要な形態の変化は,次の如くである。顎脚遊泳毛,腹部体節,尾節内側の刺毛,色素胞,小顎各部の剛毛,第1触角の長毛,etc.5.本種の2nd zoea及び3rd zoeaでは,megalopa幼生の器官原基が現われ,4th zoeaで著しく長大に発達する。主な器官原基は次の如くである。第2触角内分肢原基,腹肢原基,胸肢原基,第3顎脚原基,鰓原基。6.本種のmegalopa幼生の形態について記載した。7.本種の第1幼蟹期について記載した。
- 日本甲殻類学会の論文
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