遺伝子の個性を見る(テーマ関連/オーガナイズドセッション(2))
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概要
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ヒトゲノムを構成する30億DNA文字の配列が決定されたことによって、個人間のDNA配列の違いのありかたが明らかになりつつある。DNA一文字の違いのことを一塩基多型(single nucleotide polymorphism=SNP; スニップ)と呼ぶ。SNPはおよそ1000塩基にひとつ存在する。SNPでは任意の二つのDNA文字をとる。ゲノムの内、遺伝子部分はわずか3%であり、それ以外は遺伝子をコードしていないジャンクDNAである。遺伝子の中にあるSNPは遺伝子を設計図として作られるタンパク質の形(構造)や量(発現量)を変える事によって表現形質に影響を及ぼすものがある。遺伝子の個性を記載して、疾患の罹りやすさや、薬に対する反応の違いに関連する遺伝子/SNPの探索が続けられている。多くの日常的疾患(生活習慣病や癌)の発症には遺伝子だけでなく環境因子の重要性が改めて浮き彫りになってきている。遺伝子-環境因子の交互作用が焦点となってきている。このような遺伝子の個性をみる研究は膨大な情報処理が必要になり、新しい手法の開発が求められている。
- 2005-03-03
著者
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