オヨギピンノのはさみ脚の形態変化
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概要
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オヨギピンノの成長にともなうはさみ脚と腹部幅の形態変化を,飼育標本および採集標本を用いて調査した.はさみ脚指節内側の歯数は,例外はあるが,4令から5令にかけて2から1に変化したが,雌雄のはさみ脚の形態に違いは見られなかった.2歯を有するはさみ脚の指節はまっすぐで,前節は細く,1歯を有するはさみ脚の指節は曲がり,前節は大きかった.腹部の形態も,4令から5令にかけて性差が現れた.歯の数が成長にともなって,2歯から1歯へ変化することは知られていなかったので,本研究の結果から2歯タイプのT.intermediaは1歯タイプのT.horvathiのシノニムであると考えられた.
- 日本甲殻類学会の論文
- 1996-12-20
著者
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大谷 拓也
Nagasakiken Fisheries Co. Ltd.
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高橋 徹
Department of Fisheries, Kyushu University
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高橋 徹
Department Of Fisheries Kyushu University
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大谷 拓也
Nagasakiken Fisheries Co., Ltd.
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