シオマネキUca arcuata(De Haan,1833)におけるはさみ脚の不相称分化過程
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
シオマネキのはさみ脚の不相称分化過程を解明する目的で,ふ化ゾエアから得た1令椎ガニを飼育し,その過程ではさみ脚の状態の変化を観察した.第1椎ガニはすべてが2本の小さい相称のはさみ脚を持っていたが,それらは大型化した後に左右どちらか片方が脱落し1本となった.さらに, 1本のはさみ脚を持つ個体の減少とともに,不相称なはさみ脚を持つものが増加した.これらの観察結果は,生息域における調査と同様であり,シオマネキのはさみ脚の左右性の分化過程が,山口(1977)により証明されたハクセンシオマネキのそれと順序は若干異なるが経過は同じであることを示唆している.
- 日本甲殻類学会の論文
- 1993-11-10
著者
関連論文
- オヨギピンノのはさみ脚の形態変化
- シオマネキUca arcuata(De Haan,1833)におけるはさみ脚の不相称分化過程
- シオマネキのメガロパの飼育下における変態条件
- オヨギピンノのはさみ脚の形態変化
- シオマネキのメガロパの飼育下における変態条件