データ配布に対応したモバイルGISシステム用データ管理方式の検討
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概要
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GPS関連技術の普及と電子デバイスの小型、軽量、省電力化により携帯電子機器でGISシステムを構築するモバイルGISシステムが実現しつつある。このようなシステムには、移動体通信機能を利用することによりモバイルGISシステムへ情報の提供や発信も可能なものも存在する。しかし、各システムで保持している地理情報の内容およびその形式は、メモリ、CPU、地哩情報量、記憶媒体容量などのシステム上の制約を大きくうける。そのため、複数種類のモバイルGISシステムに対して最新情報を配布し地理情報の更新や変更、さらにはモバイルGISシステム間での地理情報共有を実現するには、(1)情報提供側ですべてのシステムに対応できるような情報を用意し、かつ、(2)モバイルGIS側で配布されたデータを既存のデータとマージする2つの作業が必須となる。本研究では、(2)の方法に関してデータ管理方式の部分でシステムごとの相違を吸収することで、アプリケーションを変更することなく、地理データの差分更新の実現やモバイルGISシステム間での協調動作を実現するシステムについて履歴ベースのシステムを提案し、その妥当性を検討する。
- 1999-10-07