WACNet(11bアドホック)におけるルートダイバーシティの実験(セッション4A:アドホックネットワーク)(ユビキタスモバイルサービス)

概要

論文の詳細を見る
無線アドホックネットワークは、端末自身がルータの機能を有し、端末間の通信を基地局等のインフラストラクチャを用いることなく、端末間で直接通信が出来ることが特徴である。また、所謂、電波が届かないために、直接、通信が出来ない端末間の場合には、他の端末を中継局として、目的端末まで、マルチホップ通信を行うことにより、端末単体の伝送範囲以上の通信エリアを確保している。無線LAN(IE^3802.11b)をベースとした無線アドホックネットワーク(WACNet: wireless Ad hoc Community Network)をITSの車車間通信に応用するに当たり、従来、路面反射によるマルチパスの影響により、受信電力が低下した時に、PER(Packet Err Rate)等の通信特性が劣化するため、高さの異なるアンテナ×2個を用意して、受信電力の良い方を選択するスペースダイバーシティの方法が用いられているが、受信電力が低下した時、比較的、受信電力が良好な中継端末を見つけて、マルチホップ通信を行うことにより、従来とおりの装置1台に対してアンテナ×1個で目的端末ヘデータ通信を可能とするルートダイバーシティの実験結果について報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-05-13