フェイルソフトな社会情報システムのためのデュアルユース型冗長構成方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日常生活に密着した社会情報システムには耐フォールト性の向上と構築コストの抑制という相反する要求が突き付けられている。本論文では、耐フォールト性を確実に向上させるためにデータの生成部分からデータの最終出力部分までを一貫して多重化し、所要リソース(構築コスト)の増大を抑制するために情報量を縮減したデータを利用するフェイルソフトな冗長システムの構成方式を提案する。正常時にはシステムの機能検証を実行し、フォールト発生時に機能縮退する。システム冗長化のために付加した部分を、機能縮退だけでなく、未発見のバグや潜在的輻輳箇所等の検出を目的にして正常時にも利用するという点で「デュアルユース」になっている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-11-28