栄養学科学生における食生活の実態と不定愁訴との関連
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概要
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本研究は大学入学時点における栄養学科学生の身体状況、体型認識、食生活状況および不定愁訴の実態等を調査・検討することで問題点を抽出し、教育的な基礎資料を得ることを目的とした。体型認識についてはBMIで「やせ」や「正常」と判定される学生102名中62名(60.8%)が自分は太っていると認識し、また78名(76.5%)が減量することを希望していたことから、自分の体型を誤って認識し、強いやせ願望を持っていることが示唆された。健康にとって食生活が重要であることを認識はしているが実践には至ってはいなかった。栄養摂取状況ではエネルギー、たんぱく質、炭水化物、ビタミンE、ビタミンB_6、ビタミンC、カルシウム、鉄などの不足が見られたが、脂質エネルギー比は過剰となっていた。不定愁訴と食生活との関連を検討した結果、毎日の食事時間が不規則になるほど、またやけ食いや朝食欠食をするほど不定愁訴が多く、それらのことが食生活の乱れを助長させる悪循環を形成していることが考えられた。以上の点より正しい食生活習慣を形成するための健康教育が必要である。
- 2004-03-29
著者
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外山 健二
西南女学院大学保健福祉学部栄養学
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外山 健二
西南女学院大
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天本 理恵
西南女学院大学保健福祉学部 栄養学科
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堂薗 美奈
前西南女学院大学保健福祉学部 栄養学科
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天本 理恵
西南女学院大学保健福祉学部栄養学科
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