16. タバコとシロイヌナズナのサリチル酸合成経路の解析
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概要
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Salicylic acid (SA) is well known as an important regulator of plant resistance to pathogens. Ozone, a major photochemical oxidant, induces SA biosynthesis and leaf injury. SA participates in both the formation of leaf injury and the defense response when ozone was fumigated. In pathogen-infected plants, SA is synthesized via two pathways involving phenylalanine or isochorismate. Biosynthesis of SA in ozone-fumigated plants had not been well defined, so we examined it in tobacco and Arabidopsis. Salicylic acid accumulated in tobacco exposed to 0.2ppm ozone for 6h. At the same time, phenylalanine ammonia-lyase (PAL) activity and its mRNA level were increased remarkably. When we applied ^<14>C-labeled benzoic acid to ozone-exposed tobacco leaves, it was effectively metabolized to SA. However, isochorismate synthase (ICS) activity and its mRNA level were not increased. These results suggest that ozone-exposed tobacco synthesized SA from phenylalanine. Salicylic acid levels also increased in ozone-exposed Arabidopsis, but not in sid2 (salicylic acid induction-deficient 2) mutants, in which ICSI is defective. Furthermore, ICS activity and the mRNA level of ICSI increased dramatically in wild-type Arabidopsis after the start of ozone exposure. These results suggest that ozone-exposed Arabidopsis synthesizes SA from isochorismate. Therefore, our results imply that the main pathway of ozone-induced SA biosynthesis differs between tobacco and Arabidopsis.
- 植物化学調節学会の論文
- 2005-10-13
著者
-
玉置 雅紀
国立大学法人筑波大学大学院生命環境科学研究科:独立行政法人国立環境研究所
-
小川 大輔
独立行政法人国立環境研究所
-
青野 光子
国立環境研究所
-
久保 明弘
国立環境研究所
-
中嶋 信美
国立環境研究所
-
玉置 雅紀
国立環境研究所
-
佐治 光
国立環境研究所
-
佐治 光
独立行政法人国立環境研究所
-
佐治 光
国立環境研
-
鎌田 博
筑波大生命環境
-
中嶋 信美
国立大学法人筑波大学大学院生命環境科学研究科:独立行政法人国立環境研究所
-
中嶋 信美
国立環境研
-
久保 明弘
独立行政法人国立環境研究所
-
久保 明弘
国立環境研
-
玉置 雅紀
国立環境研
-
青野 光子
独立行政法人国立環境研究所
-
青野 光子
国立環境研究所生物圏環境部
-
小川 大輔
筑波大生命環境
-
中嶋 信美
国立大学法人 筑波大学大学院生命環境科学研究科
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