特化則における酸化エチレンガス滅菌作業の法定事項と排出に関する条例(<特集>酸化エチレン規制に伴う酸化エチレンガス滅菌作業の管理を学ぶ)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
医療機関において用いられる滅菌法として高圧蒸気滅菌法,酸化エチレンガス滅菌法,過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌法が挙げられる.そのうちの1つである酸化エチレンガス滅菌法は耐熱性,耐湿性のない医療器具の滅菌法として,1960年代から産業界や医療機関において広く使用されている.酸化エチレンはその物理化学的性質から低温滅菌剤として優れており,高い浸透力によって確実な滅菌処理が可能となる.さらに,幅広い材質適合性,容易な導入,安価なランニングコストから,国内外において広く使用されている.国内で販売されている滅菌医療用具での適用品目数が他の滅菌法と比較して多いことから酸化エチレンガス滅菌法の有用性を確認できる.幅広く使用されている優れた低温滅菌法であるが,酸化エチレンの持つ人体毒性や発ガン性については1970年代から懸念されており,本邦においてもこれまでに化学工場や医療機関において数例の暴露事故が報告されている.
- 2005-06-01
著者
-
染谷 拓
スリーエムヘルスケア株式会社
-
木村 登
スリーエムヘルスケア株式会社
-
木村 登
スリーエムヘルスケア株式会社医療用製品事業部技術部
-
染谷 拓
スリーエムヘルスケア株式会社医療用製品事業部技術部
-
木村 登
スリーエムヘルスケア(株)
-
染谷 拓
スリーエムヘルスケア(株)医療用製品事業部学術グループ
関連論文
- 1. 滅菌の総合的管理(医療現場における滅菌保証のガイドライン2005)
- 内視鏡下手術器具の処理 : CICS(キックス)による処理方法(感染管理の新しい医療器具)
- 洗浄・消毒・滅菌関連機器の海外動向(海外における医科器械の最新動向)
- これからの医療現場における滅菌
- 7. biological indicator(BI, 生物学的インジケータ)(医療現場における滅菌保証のガイドライン2005)
- 6. chemical indicator(CI, 化学的インジケータ)(医療現場における滅菌保証のガイドライン2005)
- 米国医療施設における高圧蒸気滅菌法の工程開発と管理 : ANSI/AAMI ST 79より(高圧蒸気滅菌法の質保証を考える-Bowie-Dickテストを中心にして-)
- 特化則における酸化エチレンガス滅菌作業の法定事項と排出に関する条例(酸化エチレン規制に伴う酸化エチレンガス滅菌作業の管理を学ぶ)
- 滅菌技師/士認定制度の現状と課題
- 解説レビュー1 滅菌保証(バリデーション) ケミカルインジケータ/バイオロジカルインジケータ
- 1)滅菌バリデーションの概要(医療施設における滅菌保証 : 滅菌保証のガイドライン2005制定に向けて)
- 滅菌の生物学的インジケータのポイント (EBMに基づいて速効解決 洗浄・消毒・滅菌のポイント209) -- (滅菌 point 137-209)
- 東京都環境確保条例と病院における酸化エチレンガス滅菌
- WG4 バイオロジカルインジケータ(ISO/TC198(ヘルスケア製品の滅菌)の動向 : 京都国際会議を終えて)
- 滅菌保証の実際と問題点(医療機器の消毒と滅菌)
- 12.狭腔器具洗浄器 (Cannulated Instrument Cleaning System : CICS)の鏡視下手術鉗子類に対する洗浄能力に関する研究 : 第72回日本医科器械学会大会一般演題講演集
- 12.狭腔器具洗浄器の鏡視下手術鉗子類に対する洗浄能力に関する研究 : 第72回日本医科器械学会大会予稿集
- 解説レビュー(2)滅菌保証 医療機関における滅菌の保証
- 滅菌インジケータ (special edition 今だから知っておきたい滅菌の基礎)
- 各種滅菌法における"滅菌保証" (特集 一番新しい滅菌・消毒)