地域経済再生と経済政策
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概要
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足利銀行の破綻は、同行がバブル経済時からの経営体質、不良資産を清算しきれないまま、地域経済の不況に直面し、資産の償却による損失を拡大していった結果と考えられる。現在の地域経済の地盤沈下は、一地方銀行の対応できる局面を超えており、国家的な対応が求められる。産業再生機構、中小企業再生支援協議会は、個別の事案ごとに、企業・事業の再生に取り組んでおり、一定の成果をあげつつある。その再生においては、専門家による支援チームの結成、金融機関等多数の関係者の調整、新たな再生手法の開発等、従来の企業破綻時の対応に比べ規模、手段・方法において大きく進化しており、多様な形でおこなわれている。こうした活動は経済政策、ひいては政府の役割について、新しい考え方を示唆するものと言える。
著者
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