石塚龍麿と橋本進吉 : 上代特殊仮名遣の研究史を再検討する
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
万葉仮名の二類の書き分け(上代特殊仮名遣)の存在と,それが音韻の区別に基づくことは,本居宣長・石塚龍麿などがすでに述べていることで,"橋本進吉がのちに宣長・龍麿とは無関係に独立して発見した"との説は認めがたい。橋本がはじめ,"ヌに二類あり,『古事記』ではチにも二類あり"としたのは,龍麿の『仮字遣奥山路』に基づくものである。宣長・龍麿が認めた『古事記』のモの二類の区別を橋本がのちに否定したためこの区別の再確認を行なった池上禎造・有坂秀世は,その過程で『韻鏡』の利用や「音節結合の法則」などから,上代特殊仮名遣が音韻の区別に基づくことを明確にしたのであった。
- 2003-04-01
著者
関連論文
- 『古事記伝』の「仮字の事」をどう読むか : 上代特殊仮名遣の研究史を再検討する
- 石塚龍麿と橋本進吉 : 上代特殊仮名遣の研究史を再検討する
- 三保忠夫著, 『木簡と正倉院文書における助数詞の研究』, 2004年1月31日発行, 風間書房刊, B5判, 962ページ, 48,000円+税
- 「神」と「上(かみ)」は同源だとする説をめぐって
- シチ(七)からナナへ : 漢語数詞系列におけるナナの成立
- シ(四)からヨンへ : 4を表わす言い方の変遷
- ミソモジアマリヒトモジからミソヒトモジへ
- 日本語数詞研究文献目録(2)
- 『三宝絵詞』東大寺切とその本文(四)
- 日本語数詞研究文献目録
- 『三宝絵詞』東大寺切とその本文(三) (日本文学科創設二十周年記念)
- 上代日本の金石文等に見える「○月中」の源流について
- 『三宝絵詞』東大寺切とその本文(二)
- 『三宝絵詞』東大寺切とその本文(一)
- 『三宝絵詞』研究文献目録
- 古文献に引用された『三宝絵詞』(一)
- 数詞「つづ」の意味と語源 (日本文学科創設十周年記念)