「国語学」と「日本語学」 : 偏った日本語学から中立的な日本語学へ
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概要
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私たちの研究領域を「国語学」と呼ぶのか「日本語学」と呼ぶのかが議論になるのは,それぞれに長所と短所があるからである。そうであれば,理念で決めようとしても決まらない。多くの人が容認できる形にしようとすると,理念には踏み込まないで,実務的に,名称という,うわべの装いだけを決めるしかないだろう。そうする場合,私は,日本語に関する研究すべてを含む領域として「日本語学」の名称を使うほうが総合的に見てメリットが多いと思う。そして,学会名を「日本語学会」,学会誌名を「日本語学研究」にするのがよいと考える。以下,5項目に分けて,「日本語学」という名称の使い方や,「日本語学会」として現在の国語学会を維持する意義,「日本語学」という名称のメリットなどを述べてみたい。
- 2002-04-01
著者
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