乳癌に対するMRガイド下集束超音波手術(<特集>がん診断と治療の新方向 : 医療機器の果たす役割)
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概要
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現代医療において医科器械の位置づけを考えるとき, 医学のあらゆる分野において薬剤と同様にそれなくしては医学医療そのものの存在すら危うくなるとの認識で全く問題はないであろう. そして今や医学医療の発展に関していえば医科器械の位置づけはニワトリが先かタマゴが先かの議論とよく似てくる. 心の問題はべつにしても, 将来において外科の名医とは, もはや外科学の系統発生を外科医としての個体発生のなかで昇華させ芸術的手技を実践する臨床医のことではなく, 組織を構成する人の情報技術と医療機器から生み出されるoutputを, 患者に対して過大な侵襲を加えることなく縦横無尽にかっ迅速に駆使できる臨床医のことを指すようになるであろうし, すでにそのような時代に突入しているといっても過言ではない. ここで重要なことは, 名医の技術を享受できる患者の数は後者において圧倒的に多いということである. また, ある診断のもとにおける治療とは一律のものではなく, 患者の人生観や死生観に合致したものでなければならないことを考えれば, 十分にinformedされた患者にとって, 治療の選択肢は多ければ多いほどよいことも当然であろう.
- 2004-12-01
著者
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